
Dancer
比較的裕福な家庭に生まれた彼女
才能は並だが、幼少期からレッスンに通ってる
厳しい事は大嫌いだけど、ステージ上での注目は快感
石畳の道路沿い 5階建位のアパートが並ぶ
街灯は暖色で暗い 窓から漏れる光の方が明るい位
父は公務員 母は専業主婦でたまにお菓子屋を手伝ってる
15歳の時 父が汚職に手を染め無職になった
「これからウチはどうなるの?」
ニュースを聞き齧った人々の視線
どこにも逃げ場はない
彼女は必然の様に不良グループの一員に
ある日、上役から強盗の指示
スーパーを経営してる老夫婦
参入企業が狙ってる
迷う彼女だが 金に目が眩む
「防犯カメラもブザーもないなんてチョロい仕事」
「さぁ、準備は出来てるか?」
その日誰も居ない筈だった一軒家
明かりと人影
あぁ、なんて美しくて残酷な世界
あぁ、回り続ける
「こんな筈ないって信じてたって、
こんな風になっちゃう」
あぁ、なんて残酷な人生

